広島県福山市から北へ車で約1時間の山中に位置する神石高原町に計画された住宅です。ボーダーコリーの飼い主でもあるクライアントが、愛犬達と共に市街地の夏の暑さから離れた生活をするために計画されました。
夏場は森からの爽やかな風ですが、冬場は北からの厳しい寒さも運んでくる高原の敷地に、大型犬にとっても安全で耐久性にも優れた建物が必要と考え、断熱性も良い無垢の木を積上げたログハウスを計画しました。
通常、長方形平面で計画されるログハウスですが、ドッグランの機能を併せ持つ広い敷地を囲う一辺をになう建物は、細長いへの字の平面を持たせることで、丘の上の強風にも耐え、内部でも犬たちが走り回れる長さをとりました。
また、への字型の各頂点を結ぶように架けられた梁によって折れ重なった屋根を架けることで住宅内部が一体となった流れる空間を演出しています。
外部に大きなドッグランも兼ね揃えたこの住宅は、内部だけでなく外部もあわせて走り回れることができ、今では愛犬も5匹に増え、彼らが家の主の様に楽しく走り回って生活しています。