築100年以上経つ三軒連なる長屋のうち二軒分の改装をし、夫婦と子供三人の住まいとする計画です。
古い建物のモジュールが現代の暮らしのモジュールに合わないため、柱・梁を残し一旦スケルトンの状態に戻して、その中に既存の構造体を支える6つの箱型の構造体を挿入しました。
この6つの箱型の構造体は、リビング、ダイニング、寝室、浴室、倉庫、洗濯室の部屋となり既存の構造体の制約を受けることなく必要な場所に配置されています。
また、この構造体は既存部と離して計画することで間に空気層を持ち、構造体の中にも断熱材も充填することで既存部の状態に左右されることなく諸室の住環境良好な状態を保つよう計画しています。
天井に設けられた大小さまざまな天窓は表面をレフ板の機能を持たせた白い箱に反射させることで届きにくい場所に光を導いています。