豊島(とよしま)は、東西に伸びる瀬戸内海のほぼ中央に浮かぶ全周4kmほどの小さい島です。
この島には、かつて漁業と農業が盛んだった時代には400人程の人が住んでいたこともありましたが、車社会の発展のため過疎化が進み、住人のいない島になってしまいました。
このプロジェクトは、瀬戸内海の発展を促した「海の道」を再興することにより、瀬戸内海の歴史、文化、風景を広く紹介し、衰退していく港町や島々を復活させるという思いをこめて始められた事業の拠点となります。
建物は、瀬戸内海の港町で使われていた素材を基調に自然の中にひっそりとたたずむとともに、十二一重のたくさんの柄が「重ね合わせ」によって見え方に奥行きを与える様に、木々や海、空の自然や建物のパーツが、重なり合い美しく見える様工夫されています。